バリオス2 始動困難の原因は「エアクリーナー」の詰まり。

こんばんは。
台風が通り過ぎるのを待っている 店主です。
おや?雨は止んだみたいです。
明日は暑くなるかもしれません。

・・

日をさかのぼる事、昨日の朝4時頃。
とてもきれいな空でした。
ちょっと野暮用でコンビニまで歩きます、、。

踏切のすぐ右手には、スリープ中の「元加治駅」のホームが見えます。
この静寂。
とても好きです。


雲の切れ間に お月さまのあかり。
とても綺麗で、とても眩しく感じます。

踏切を渡ると左手にコンビニのあかり。
ほっとします。

・・

さて、

話はさらに遡ります。
10日程前に入庫いただいた車両の始動困難の原因を見つけていきます。

・・


車両はバリオス2です。

基本的なところから原因を探し始めたにも関わらず、、。
考えれば考えるほど深みにハマっていきました。とても悩ましい。

点検の末、電装系「イグナイター」の故障ではないか?という結論にたどり着いたものの腑に落ちません。
測定させていただいたイグナイターの抵抗値がちょっと不自然だったことや、
「イグナイター」が入手困難だったことも振り出しに戻る切っ掛けになりました。

決定的な確信が持てぬまま、先ずは振り出しに戻ってみよう!と。
別の原因を探します。

・・

そもそも、
その不自然だった「イグナイター」の中の配線は、何と繋がっているのでしょう?と。

調べますと、
その配線には「TPS(スロットルポジションセンサー)」が繋がっていました。
バリオス2では、キャブレター左側に「TPS」が付いています。

もしも、そのカプラを外して何かしらの変化があれば原因は他にありそうです。

配線のカプラを外し「TPS」を物理的にキャンセルさせて、
アクセル開度を全開にしながら、セルスイッチでエンジンをかけます。

ドンっ!

燃焼する気配あり。(変化あり。)
何度やっても同じ結果です。
やはり「イグナイター」はちゃんとお仕事されていました。

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そして、ふと目に入った「ブローバイガス」のホース。
このホースは「エアクリーナーBOX」に繫がっています。

「ブローバイガス」のホースをサクッと解放すれば、物理的に空気量を変化させることができます。
アクセル開度を全開にしながら、セルスイッチでエンジンをかけます。

どんッどんっドンっど!!!

力強く燃焼する気配ありあり。
あーこれは。
ほぼほぼ原因が確定いたしました。


再び怪しい「エアクリーナー」を外します。


実は液体でずぶ濡れだった「エアクリーナー」ですが、見過ごしていました。
違和感は感じていたものの。
結果的に遠回りしてしまいました、、。


「エアクリーナーBOX」には液体は溜まっていないようです。

そのずぶ濡れの「エアクリーナー」をエアーで吹きましたら!
なんとっ!オイルらしき液体が結構な量飛び散りました。
液体は「ブローバイガス」にほぼほぼ間違いありません。

その空気の通りがよくなった「エアクリーナ」をセットして、
無事にエンジン始動。
ふけ上がりも最高です。

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始動困難の原因は、
「ブローバイガス」による「エアクリーナー」の詰まり。

心なしか辺りが明るくなりました。。

追伸:エアフィルターが届くまで時間がございますので、各内燃室の圧縮圧力の測定とエンジンオイルの量や粘度を考察させていただこうと思います。

2022年8月13日(土) バイク工房かざぐるま 店主

 

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