テネレ700の点検、そして点火プラグ交換へ②/②

こんばんは。

桃のお酒「ほろよい もも」を(地味に)探し歩いていた 店主です。
そんなに不人気?だったはずも無かろうに、、。

※(文章が長いです。)

そして先日「ほろよい もも」を発見!と思いきや、
よくよく見ると「new ほろよい もも」に。なるほど。

グビグビっ。。そのお味は。

「桃のえぐみ?」が無くなって、とても飲みやすくなりました。
「桃のえぐみ?」好き(私とか)には少し物足りなさを感じてしまうかもしれませんが、、。

製造コストや時代に合った味の調整など、際どい駆け引きがあったのでしょうか。
とどのつまり、最新の旨さってことですね。

「えぐみ」と「旨味」は、

紙一重なのか?
はたまた
表裏一体なのか?

とても悩ましいです。。

・・

さて、
「テネレ700の点検、そしてプラグ交換へ②」※前回の続きとなります。

先週は「せめて外装だけでもはずしておきたい、、」と思いながらも、
大がかりな作業になりそうでしたので、諦めました。

・・

そして1週間後。点検作業の続きです。

今回は、
点火プラグの点検もかねて、点火プラグの交換も承りました。
お気遣いいただき誠にありがとうございます。

交換予定の点火プラグは、NGK「LMAR8ADX-9S」を選ばさせていただきました。見るからに良さげな予感。

点火プラグを外すためには、外装を外す必要があるようです。

【作業開始】

この部分から外していきます。右側。

そして左側。※前回、最初に外そうとしていた外装はたまたま外れました。

この段階で、あわよくば手が入るかな?と妄想するも。

ただの妄想でした。まだまだ先は長そうです。

フューエルタンクのみが残りました。

フューエルタンクを下す準備を進めながらも、
「出来るものなら、下さないで出来ないものか?」と妄想します。

左右とセンターのスクリーンも外します。

フューエルタンクを下す為には、
更にフロント廻り両サイドのカウル?ステー?も移動させる必要が、
ありました。その左側。

そして右側。

さて?どのように移動させようか?

左側はこんな感じに移動させてみます。

右側はこんな感じに移動。
ヘッドライトのレンズに傷をつけそうだったので、養生させていただきました。

そしてフューエルタンクを下します。

今回はほぼほぼガソリン満タンの状態でしたが、一人で下せました。
それが出来る様に設計されている事に感動いたします。
※タイヤの上に置かせていただきました。

やっとこの状態になりました。

「隙間が、、」。

・・

色々な部品がきゅっとまとまっている光景。
圧巻です。

「えぐみ」と「旨味」のハーモニーやー(嫌ー)。
言うなれば、これは テネレ700の「えぐみ」と「旨味」です。

手や工具の入る隙間を確保するため、
最低限、左右の色々なボルトやクリップを外し色々なものを移動させます。
(外したものを忘れませんように、、画像を撮りまくります。)

点火プラグの交換作業は右側からさせていただきました。

なんとか私の手は入りました。

「外れる」・・はず。ぐぐぐっ固いです。

右側、外せました。

左側も「外れる」・・はず。ぐぐぐぐっ。

ぐぐぐっ。

左側も、外せました。

とりあえず左右外れて安堵します。

いよいよ本命の点火プラグを外します。

先ずは右側の点火プラグを外していきます。
「知恵の輪」のように工具をセット。

緩み切ったところを、磁石で釣り上げる作戦です。

右側の点火プラグ様とご対面です。

今度は左側の点火プラグを外していきます。
右とは違うやり方で外していきます。
作業者を飽きさせません、、。ナイスっ。

この方法が正しいのか?は分かりませんが、
こちらも緩みきったところを、磁石で釣り上げました。

左側の点火プラグ様とご対面です。

点火プラグは左右ともに正常/良好と断定。

・・

作業はやっと折り返し地点に差し掛かりました。

逆の手順でNGK「LMAR8ADX-9S」を組付けていきます。

逆手順なので、今度は左側から組み付けて行きます。

そして、右側の組付けも完了です。

このあとは端折ります。申し訳ございません。。

ボルトやクリップを外して移動した部品を元に戻し。
次にフューエルタンクを組み付けます。
その後、外装の組付けなどをして、
最後にシートを組み付け、

無事に作業終了です。

・・

今年は作業の途中、クワガタさんが応援に駆けつけてくださいました。
とても小さいお身体ですが、パワーがあってとっても元気なクワガタさん。
なに?クワガタなのでしょう。
私の記憶の中では「new クワガタ」ですね。

テネレ700はカブトムシさんやクワガタさんにも大人気。

さてさて、

今回交換させていただいた点火プラグ、
NGK「LMAR8ADX-9S」(様)を組み付けた後の変化(私の感想)を3つ。

①「初爆」が早く。
セルスターターのボタンを押すと同時に、エンジン始動する。
そんな感じになりました。

➁「アクセルワークが気持ちいい」感じです。

➂「音が変わった」ように思います。

それ以外のデータは未知数となり、
オーナー様のみぞ知るお楽しみとなります。

・・

追伸:

テネレ700に「旨味」があるとするのなら?

テネレ700に「えぐみ」があっても不思議じゃない。

「えぐみ」と「旨味」が表裏一体だとするのなら?

どちらも 味わってみたいと思う。 ・・今日この頃。

・・

2021年9月27日(月)バイク工房かざぐるま 店主

テネレ700の点検、そして点火プラグ交換へ①/②

こんばんは。(朝の4時。微妙な時間帯ですが、、。)

真夜中が大好き 店主です。

今夜はオールナイト。※今晩は早寝させていただく作戦です。

ありがたいことに、テネレ大好き店主が、
お客様のテネレ700の整備や部品の組付けなどをさせていただいておりますが、
いよいよ、店主専用のテネレ700が欲しくなってきた今日この頃です。
あんなことやこんなこと。 を、してみたい。

そんなことを考えている今日この頃、、。

・・

こちらは「ガンプラ」ではございません。

点火プラグの交換作業を始めさせていただきました。

・・

『テネレ700の点検。』風景。

オイル交換時のオイル量は2.3ℓと規定値通り。

この他、各部も点検。
大切に乗られていることも相まって、不具合は皆無。
ノープロブレム。

そして、

点火プラグの焼け具合はいかがなものか?と。
確認をすると同時に、オーナー様のお気遣いにより、
点火プラグの交換作業を承りました。

ありがとうございます。

・・

『そして点火プラグ交換へ。』

交換する点火プラグは、
NGK LMAR8ADX-9S です。

そして作業はつづきます、、。

2021年9月13日(月) バイク工房かざぐるま 店主

 

アドレスV100の駆動系の金属疲労。

こんばんは。

真夜中が大好き 店主です。

選手としてパリ・ダカールに出場するには「場数を踏む」こと。と。
約30年前、私にとって神様のような存在だった2輪のラリー選手が話してくれた事。
おじさんになった今でも、その言葉は私の中で生き続けています。

それは「本番レースの場数を踏む事」を指しています。

バイクの整備に置き換えてみると?
「本番整備の場数を踏む事」となります。

・・

バイクの整備を覚えたくて、自分のバイクをあえて壊すような乗り方をしていた20代。

バイクの整備を覚えたくて、色々なジャンルのバイクを購入してみた30代。

いざバイク屋さんなったみたら、自分のバイクを整備する何倍もの整備技術を習得できることに気が付いた40代。

「本番整備の場数を踏む事」こそが、
整備技術を磨く最善の方法だと気づかされました。
その機会を与えて下さるお客様には感謝の言葉もありません。

ありがたいです。

『アドレスV100の駆動系の金属疲労』

さて、
先日、アドレスV100の駆動系の整備をさせていただきました。

症状は?
・30キロ付近でもたつく。
・アイドリング中にエンジン停止するためアイドリングを高くセッティング。
・たまに聞こえる駆動部からの金属的?な異音など、、。

今回の整備はお預かり整備とさせていただきました。
納期について、お客様にはお気遣いいただいたりと感謝の言葉もございません。
ありがたいです。

さてさて、
部品の手配をするためには、駆動系のどこに不具合が発生しているのか?
不具合の原因を確認する必要があります。

原因を調べます。

ああっ これは。。

ここと、

ここが、干渉して削れてしまっています。

バネを止める部品の一部が金属疲労で破断していました。

※(そこに至った原因までは分かりませんでした。
ただ、その部分のネジだけ違う形状で、スプリングワッシャがかましてありましたので、それが原因?という事でしょうか、、。)

金属的な異音の原因はここのようです。

更にバネを止める部品とキックのギア同士が干渉して削れ、負荷もかかっていた可能性があります。金属的な異音の原因はここに間違いありません。

アイドリング中にエンジンが止まった原因もここの可能性が高いと断定。

30キロくらいでのもたつきに関しては、ウェイトローラーの減りが主な原因ではないかと断定。

不具合の原因は複合的。
さらに交換する部品と使える部品を選別します。

ベルトについては、
新品の幅と比べると1~2ミリほど細い事と、ゴムが硬化しているようにも感じましたので交換時かもしれません。

さて、
交換する部品が決まりました。

今回は、NK企画様の部品と純正部品の良いところを使っていこうということになりました。

この車両の使われ方は、「通勤」と「ツーリング」です。
とどのつまり極端な仕様は避け、なるべく標準的な仕様を心がけました。
よってウェイトローラーの重さは標準的な12.5gにさせていただきました。

・・

交換部品は以下の内容です。

◎純正部品。

・ガスケットクラッチカバー × 1

・ホルダスプリング × 1

・ワッシャーキックドリブン × 1

・スクリュー × 3

・スクリュー(長)×1

◎社外部品(NK企画)

・純正タイプドライブフェイス【アドレスV100】CE 11A専用 × 1

・CTV補修プーリーベルトキット【アドレスV100】お買い得セット × 1

・ウエイトローラー17×12スズキスクーター系(12.5g)6個入 × 1

部品の発注は以上です。

部品が入荷するまでに、各部の清掃作業を。

この辺も清掃。グリスアップ。

合わせ面も綺麗にします。

部品を比べるてみます。

ベルトの幅は微妙に違いました。数値的には要交換です。

ドライブフェイスの形状はわずかに違うようです。
こちらも摩耗(段付き)が見られましたので交換時と判断してもよいでしょう。

プーリーも摩耗(段付き)と同じく交換時と判断させていただきました。

ウエイトローラー6個とも一カ所が平らに減っている状態でした。
もたつきの原因と断定。
キット内容の重さ10.0gを、標準的な重さの12.5gに入れ替えました。
ウエイトローラーは向きのないタイプです。

組付けていく。

忘れ物は無いか?正しく組付けてあるか?など作業を振り返ります。

いざ試走へ。

交換作業も無事に終わり、試走させていただきました。

※今回アイドリングは変更しておりません。
セルやキックでの始動も良好です。
金属的な異音も聞こえません。
低速から高速までの加速もスムーズです。
もたつきは無くなりました。

修理完了です。

ご納車後も、何か気になる点がございましたらご指摘くださいませ。
またのご来店を心よりお待ちしております。

2021年9月13日(月) バイク工房かざぐるま 店主

追伸:今回の作業をしていて、部品洗浄台は必要だなぁと。
早速、既製品の部品洗浄台を購入いたしました。
これと引き換えに、何かを処分しなければ、、。