不具合の原因はフューエルキャップの吸気口の詰まり。

こんにちは。

(申し訳ありません前置き長めです。)

副業の貨物車のエアコンのブロアモーターを、
だましだまし運用させていただいておりましたが、一か月持ちませんでした。
完全に壊れてしまったので、つい先日まで扇風機で暑さをしのいでおりました。

おかげさまで暑さを克服したようにも思います。
悪い事ばかりではありません。

例えば、
「もしも砂漠の真ん中でエアコンが壊れたら、もっと熱いだろうなぁ、、」と、
妄想出来たし。
「この際、暑さを満喫しようじゃないかー」と開き直る事も。
暑さと、汗だくの体身の不快感と疲労感に、
私はどの程度耐えられるのだろう?と実験も出来た。

結果的に暑さを楽しめたのだから、
どちらかと言えば、いい勉強になりました。

ふとっ
私の大昔での車の記憶が蘇ってきました。

車に「うちわ」は必需品だったし、開閉する三角窓?や通気口?も大活躍でした。
昔の人は、必然的に工夫をされていたんですね。

・・

・・

そういえば、、

私が初めて乗った西アフリカの長距離バスも窓全開でした、、。
※2回しか乗ったことないですが、、。

※以前もどこかでお話したことがあったらごめんなさい、、。
その長距離バスでの出来事です。

私の前の座席に座っていたお年頃の女性が、全開の窓の外へ唾を吐きました。
唾を吐く光景を見ることは西アフリカに来てからは、珍しいことではなくなっていました。

この時はちょっと、状況が違っていましたけれども、、

その唾が、走行風に流されて、
後部座席の私の顔にふりかかる。。

それは、まるで花火が散るがごとく
ぱらぱらぱら~~っと
私の顔に。

一回。
そして
もう一回。。

ぱらぱらぱら~~。

フランス語も英語も分からない私の気持ちは、
「前略、バスの中より。」
「今まさに、西アフリカを体験させていただいております。」と。

私はただただそ行為が終わるのを待つだけでしたが、
たまたま。
ちらっと後ろを振り向いたそのお年頃の女性は、
私と目が合うと、
何とも申し訳なさそうな?微妙な笑顔をされるのでした。

「唾?いえいえっ大丈夫 気にしないで」と言わんばかりに、ジェスチャーをする私。

国も文化も違う二人の間に起きたハプニングは、
お互いの笑顔で解決するのでした。

この出来事は今でも鮮明に覚えています。

あの時アフリカに居ながらにして、
どこか懐かしい情緒に、安堵し、
私は何事もなかったかのように、地平線に視線をそらすのでした。

・・

・・

話がだいぶそれてしまいました。

・・


この扇風機。
使えます!

➀(人間)暑さ対策。
※夕暮れから~。
➁(スマホ(ナビ))熱対策。
※日中はほとんどがスマホ(ナビ)の熱対策に使用。
➂(車)雨の日のフロントガラスの曇り止め。

リスクマネジメントとて扇風機。
使えます!

砂漠を車で走る時は、忘れずに持参しようと思いました。

・・

それで、つい先日までは、
いつの日か、砂漠を車で走る日の事を妄想していたのですが、
修理していただく事が決まり、、
程なくして愛機の貨物車が戻ってきました。

相変わらずの汗だくの体に、
キンキンに冷えた強風。

エアコンを満喫する間もなく、
あっちゅう間に風邪を引いた 店主です。
※前置きが、若干長めで、申し訳ありません。

・・

・・

さて、

今回の不具合の症状は?

・走行中、アクセル開けるも、たまに起きる息継ぎ感。
・たまにエンジンランプ点灯。
・アイドリングでエンジン停止。

先ずは、原因のありそうな中でもお安く簡単なところから点検していきます。


画像向かって右側が新品です。

とりあえず、
かなり汚れていたエアクリーナーエレメントを交換させていただきました。。

原因がここじゃないとしても、交換必須な状態だと思いますので、
お客様にも納得して頂けると迷いなく交換させていただきました。

若干調子は良くなりましたが、
相変わらずエンジンは止まります。

残念ながらここが不具合の原因ではありませんでした。
想定はしていても、一応は動揺する店主です。

んー。ここじゃないとすると。
もっと深い所?。
高額修理とかは避けたいものです。
ヒントは無いものか?とリコール状況を調べてみます。

それらしきリコールを発見しました。

燃料ポンプのリコールが出ていました。
無料で修理させていただけるのなら。と、
都合よく解釈し始める 店主です。

燃料ポンプ交換で直るかもしれない と作業を進めます。

・・

だがしかし、、。

残念ながら、
リコール相談窓口にてリコール状況を車体番号から調べていただいたところ、この車両は対象外でした。
そんなはずは無いと、自分で確認するも間違いありません。リコール対象外でした。

リコール対象の製造番号から、約30万台も後に製造されている車両でした。

リコール対象外とは、これまた残念です。
原因は他にあるのかも?

んーー悩みます。

メーカー様がリコール対象外にするということは、それなりの根拠や確信があっての事でしょう。
まさか、、と思いながらも、燃料ポンプが原因ではなさそうです。
不具合の原因は別にあるという事か、、んーー悩みます。

実費で燃料ポンプ交換となれば高額修理。
高額の部品を試す余裕もありません。

・・

店主の頭の中をリセットします。
もう一度、初めから考え直します。

症状からは、
なんとなく燃料系(混合気)が疑わしいのは、明らかでした。

空気は解決したはずだから、燃料が送られていないのか?

・・

ちょっと実験をすることにしました。


フューエルキャップをつけた状態で、アイドリングさせる。
しばらくするとエンジンストップ。

何度やってもエンジンは止まる。


今度は、
フューエルキャップを外した状態で、アイドリングさせる。
今度はエンジンが止まる気配なし。

ああっなるほど!と。


もしかしてフューエルキャップさん?
汚れ具合を妄想する。

今回の不具合の原因は、フューエルキャップにあると断定。
「フューエルキャップの分解清掃」となりました。


分解していきます。


意外と汚れていますね。


キーシリンダー以外を洗浄して組みなおします。

・・

フューエルキャップの分解清掃後に、
河川敷で正常にアイドリングするか確認作業をしてきました。

先ずはタイマーを15分に。


近くに寄ってみる。


可愛い模様です。


近くに寄ってみたら、枯れてても綺麗な色合いでした。


雨が強くなってきたので、アイドリングさせたまま大きな樹の下へ移動。


この苔は、雨を待ちわびていたのでしょうね。

15分経過後も、アイドリングした状態を保っています。

更にタイマーを15分延長させてみる。


新芽。


どんぐり?でしょうか。

ちょっと自然を満喫。

気が付くと合計30分経過後も、アイドリングした状態を保っています。

どうやらエンジンが止まる不具合が完治したようです。

・・

その後、試走をさせていただくも問題なし。
何だかきびきび走るようになりました。

早速、夜遅くになってしまいましたが、
無事ご納車させていただく事が出来ました。
整備のご依頼をいただき誠にありがとうございます。

また、
今回助言を下さった業界の先輩やメーカーの方には感謝いたします。
ありがとうございました。

・・

今回の不具合の原因は「フューエルキャップの吸気口の詰まり」と結論付けて、
その後の経過を観察させていただこうと思います。

・・

そろそろ明日の準備をすることにいたします。

2021年7月12日(日) バイク工房かざぐるま 店主